アンカー

時間さ、空気抜けた自転車急がせる
踏み込み甘いペダル明日に追いつけず
みんな大人になっちゃうし
もうどうすればいい
ぼくは相変わらず鼻たらしで

スピードを捉えきれずに
じっと堪えきれずに

たとえば全部夢だったことにして
このままベッド抜け出さずにいても
いつかは淋しさに変わるから
涙は風に当て走る

宇宙の星めがけてピースを
ひとりであることに気づく

スピードを捉えきれずに
じっと堪えきれずに
スタートを上手く切れずに
素直になり切れずに

遠くなる影に 惑わされて
いつもぼんやり
また足踏み
でも…
×