HAND HILL'S

花瓶を置いてみた
飾る花は無いが
何も無い部屋では
それなりに見えた

窓から窓へと急ぐ
あの流星はきっと
少しだけ早く春を連れてきそうだ

手紙を書いてみた
送る宛ては無いが
思い残すことが
ただのインクになれば

ガラスの靴の脆さを
知ることになる
アラームが鳴っても君を起こさないように
春がきっと君を連れていくんだろう
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