この部屋で

二人で帰った道 自転車に追い越されながら
過ぎ行く日々のことを少し気にしている
乾いたばかりの靴 部屋にあがりたての外の香り
鍵を置く手に残った たかが温かい感触が
冷たくなる前に

音楽をかけて踊ろうか
今日はまだ半分あるからさ
裾を揺らして さぁ手を繋ごう
今日をいつか思い出せる
そんな日が来るように

しばらく揺られていれば 髪をすり抜け一つの思いが
いつまでこのままかなんて きっと終わりのない感覚で
それでも願ってしまう

音楽がかかるこの部屋で
昔の話をし合おう
お互いに知り合ってここまで来た
そんな今を愛しいなんて
思えてしまうんだ

音楽を変えて踊ろうか
あの映画と同じように
狭いこの部屋に帰ってこよう
今日をいつか思い出せる
そんな日が来るように
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