吉川美南

君が吉川美南

体預けた空っぽの始発 赤く染まれ
RADがかき消してくれてるから どこへだっていい
星を探す窓 揺れる女の子 ななめにぽつり
化粧もまだ前髪のフレームに 僕もいるかな

知らない街 知ってる君 小さい駅 名前みたいな
降りないで このまま

君が吉川美南 前世なんてしらない ねえ今だけ誰より 僕を好きになって

ドアは口を開けるたびに 次の色を混ぜる
騒がしい外国の労働者も 慣れたもんだね

嘘つき予報を責める 資格も僕にはなくって
明けない空に 太陽を越して 浮かんできた白いライン

知らない街 知ってる君 小さい駅 振り向かずに
降りてった 女の子

君が吉川美南 僕がつけた名前 ひとりで次の街へ行くね
きっと雪も溶けてく頃
君が吉川美南 前世なんてしらない いらない ねえ今だけ誰より
僕を好きになって

体預けた空っぽの始発 赤く染まれ
もう会えないだろう君の名は、ここにあるから。
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