星になる

人に言えない不安が増えて、漠然としたそれらが悩みに。
可能性を信じて明日へ羽ばたけなんて身投げとしか思えない。
人より感性鈍いのねって、耳を塞いでも聞こえて来るなぁ。
あんまり人の感情に触れたくないから部屋から出ないだけ。

いつかは変わると信じて、でもいつかっていつやって来るの。
大人になってしまうんだな、この声もいつか枯れるのかな。
彼女は真夜中星を見つめ、私もいつか星になると語る。
おはようおやすみを繰り返してまた何事もなく今日が終わった。

人と話すのが苦手になった、小学生の頃と真逆だね。
お酒に頼る夜が増えた、酔ったら君に電話をしたくなった。
頼るべき人が誰かわかるけど答えがなんとなく出てしまった、
頼ることが急に怖くなった、だって結局頑張るのは自分。

いつか無くなることを信じた、この体もこの世界も。
それなら少しは頑張れるから、説教はいいから少し温めて。
荒野を歩く旅人になり、少しでも早く朽ち果てれたら。
いつかは変わると信じた、あの日の僕も少しは報われるな。

際限なく名前を呼んだ、あの日の影はまだ色濃く。
難しい言葉を使えば、少しはマシな歌になると思った。
閉じこもった部屋の中、君がなんどもノックするもんだから
光を少し浴びたくなった、
報われる気がした。

「いつかは変わると信じて、私を信じて歩き出してね。
あなたが進むのが怖いなら、私あなたとともに歩くわ。」

いつかは変わると信じて、歩き出す少年は荒野を進む。
なるほど夜なのに明るいのは、あの星が照らすからか。
彼女は星になってもずっと温もりを僕に届けてくれた。
いつかは変わると信じて、未だ遠い夢まで君を連れて行く。

いつかは変わると信じて。
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