雪国夜景

夜汽車の窓の すきまから
しのびこむ雪の 冷たさに
片道だけの 旅切符
思わず胸に 抱きしめました
さむい…… さむい さむい
ひとりはさむい
まして悲恋の まして悲恋の
雪国夜景

うもれて白い 停車場の
改札をぬけて 海づたい
かじかむ指に 息をかけ
さまよい歩く 鴎のように
つらい…… つらい つらい
面影がつらい
まして悲恋の まして悲恋の
雪国夜景

日暮れの早い 北の町
人影もいつか 消えてゆく
悲しみそっと 包むよに
灯りを落とす 烏賊釣り小舟
おもい…… おもい おもい
未練がおもい
まして悲恋の まして悲恋の
雪国夜景
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