友達の詩

約束をするのが好きじゃないのは、
約束をしないと会えないのは嫌だから。

写真を撮るのが好きじゃないのは、
思い出はこの胸の中にあるから。

“親友” という曖昧な言葉が嫌いだ。
言わなくても分かりあえる。そんな感じがいい。

なんとなく過ぎてゆく夏のはじっこで、
僕ら ずっと笑っていられたらいいな。

下手くそな歌を歌いあった、
何気ないこんな日を大切にしたくて。

ありふれてるメロディを何度も紡いで、
どこにもない歌に変える。そんな感じがいい。

音もなく途切れてく夜の真ん中で、
僕ら ずっと一緒にいられたらいいな。

くだらないことを語りあった、
何気ないこんな日が また夏にとけてく。
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