僕らはみんな生きている

楽しかった夏が終わり、寂しかった秋が過ぎてく。
冬になれば春を待って、僕らはただ今日も生きてる。

誰もいない無人駅。乗り捨てられた自転車は、
泣いてるように見えた。

そうさ、僕らはみんな生きてる。生きてるから夢を見る。
夢見るから傷ついたりもするけど。

傷つくことがあるから、強くなろうともする。
そんなことを繰り返して、僕らはみんな生きてる。

眩しい陽に手をかざして、暗闇など見ないふりした。
昨日のような明日を待って、僕らはまた今日を生きてる。

傷つくことを恐れて立ち止まっているなら、
傷だらけでいい。

そうさ、僕らはみんな生きてる。生きてるから夢を見る。
夢見るから笑われたりもするけど。

笑われたことがあるから、その涙の意味も知る。
そんなことを積み重ねて、僕らはみんな生きてる。
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