再構築

空白に染められた空を
時計の針が泳いでゆく。
空白に満たされた空を
病的な雲が全部食べてしまった。

空っぽだ。
空っぽだ、空っぽだと嘆くうちは
未だに空っぽという存在に
満たされているということにも気付けない空虚な日々です。
嘘が入り込む隙間もないくらい
本当が敷き詰められていれば
あなたを探す必要なんて
どこにもなかった。
それなのにどうして?
おかしい、全部おかしい。

バケツから溢れ出した水のように
漂い移ろう世界の真ん中で僕は。

本当と本当の間で
嘘はいつの間にか
嘘にも本当にもなれないでいた。
言葉ってもっとさ、もっと、もっと、もっと。

本当に伝えたいことほど伝えるのは怖い。
私は言葉がわからなくなった。
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