海猫

不甲斐ない夜に 背中を預けて
ため息を燻らせていたのさ

つまらないことに すぐにさらわれて
どれだけの時を過ごしたんだろう

川面に映る 赤い街の灯

羽ばたいたよ 羽ばたいたよ
海猫が鳴きながら
僕はただ 流れる空を眺め
痺れてたあの昔のこと
懐かしく見送るだけさ

嫌いになれない 憎たらしいのに
あれほどこじれて やけになっても

想いは自ら操れないのさ
それならすべてを明け渡して

雨の夜更けに 交わした言葉

旅立ったよ 飛び去ったよ
海猫が鳴きながら
僕はただ 暮れゆく空を眺め
ぼんやりとした希望を抱いて
明日に連れ帰るだけさ
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