シ・ン・プ・ル・トゥモロー

着信かと思ったらコオロギ
僕はぼんやりしてた
秋の虫に心を見透かされ
僕は歩みを止める そんな帰り道

頭のなかでは彼女のことが
ぐるぐると回っていた
彼女の親切を僕はいつも
あとになって知るんだ 情けないけどね

ありがとうと僕は言い出せないんだ
とっくにそのタイミングも過ぎてるけど

シ・ン・プ・ル・トゥモロー
今日が明日になる
シンプルに生きて僕は
トゥモロー 明日を迎える

こすった手が温もっていくように
僕の心も温もったと彼女に言うんだ

着信かと思ったらコオロギ
電話は眠っていた
耳を澄まして確かめてみれば
ただ夜の広がりが僕を包んでた

シ・ン・プ・ル・トゥモロー
今日が明日になる
シンプルに生きて僕は
トゥモロー 明日を迎える
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