みれん酒

惚れた女の 愚痴ひとつ
酒に語ろか しみじみと
涙も枯れた 切ない胸に
捨てた男の 面影が
飲めば心に 浮かびます

弱い女の 傷あとに
酒が沁みるよ じんじんと
届かぬ想い 路地うらあたり
花も風吹きァ とんで行く
わかっていました 散る夢と

女ごころの 淋しさを
酒にすがろか ほろほろと
忘れるなんて 出来ないけれど
あなたの胸も しあわせも
帰らぬ恋と 知りました
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