演歌

悲しいだろう あんたはいつも
涙なんかは 見せないけれど
胸に刺さった傷がある
俺のギターじゃ癒せない
されど戻れぬ この歌人生に
かけた男の かけた男の 演歌を聴いてくれ

函館 小樽 長崎 博多
俺もあんたも 流れもんでさ
風は冷たく吹いていた
俺のギターは沁みるよと
あんたは言って ただ遠くを見てた
故郷の空が 故郷の空が あの日は恋しくて

あんたのいない 寂れた街は
よけい寂れて 人恋しくて
誰も知らない思い出さ
俺のギターが錆びついて
指が切れても 切れないこの意地で
生きたあの日の 生きたあの日の 演歌が聴こえるか

生きたあの日の 生きたあの日の 演歌が聴こえるか
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