波止場気質

別れ惜しむな 銅鑼(どら)の音に
沖は希望の 朝ぼらけ
啼くな鴎よ あの娘には
晴れの出船の 黒けむり

熱い涙が あればこそ
可愛いあの娘の 楯となり
護り通して 来た俺だ
波止場気質を 知らないか

船を見送る この俺が
流す涙は 恋じゃない
ほんにあの娘の 幸福(しあわせ)を
嬉し涙で 祈るのさ
×