夜霧のブルース

青い夜霧に 灯影があかい
どうせ俺らは ひとり者
夢の四馬路か ホンキュの街か
あゝ波の音にも 血がさわぐ

可愛いあの娘が 夜霧の中へ
投げた涙の リラの花
何も云わぬが 笑ってみせる
あゝこれが男と 云うものさ

花のホールで 踊っちゃいても
春を持たない エトランゼ
男同志の 合々傘で
あゝ嵐呼ぶよな 夜が更ける
×