断片

噪いだ街に伸びる影は
今日も終わりを迎えて
倦み疲れたような吐息の中で
独り言が彷徨う

空に梯子を架けて
星でも掴もうか
欲しいものは何?

アスファルトの上の黄ばんだ声を聞くのはもうごめんさ

欠伸しながら歩いては
行き交う街を眺めてた
やけにすました足音を
隈どる影の先には風ばかり

空に梯子を架けて
星でも掴もうか
欲しいものは何?

アスファルトの上の黄ばんだ声を聞くのはもうごめんさ

繰り返される街並みは
ガラスの裏に落ちていく
辿るともなく廻り出す
記憶を立ち迷わせて 夢うつつ
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