蛇口

冷めてゆく 冷めてゆく
熱いコーヒーも冷めてゆく
いつからか遅れてる時計の針を信じてた

きこえないふりや みえないふりした
あの時どうして手を離したの

きらり おちる 閉めたはずの蛇口から
ぽたり おちる 閉めたはずの蛇口から
まばたきのすきまに

覚めてゆく 覚めてゆく
いつかみんな忘れるから
恋い焦がれ 夢の中
手を伸ばしてもさわれない

さざ波にゆれて ぶり返すきもち
あの時どうして手を離したの

きらり おちる 閉めたはずの蛇口から
ぽたり おちる 閉めたはずの蛇口から

ああ 流れてゆく 土の中
ああ つきぬけろ あの海へ

くらい森をぬけて
海へ海へ還ろう
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