敏感少女

ポケットの中絡まったイヤホンを
無理やりちぐはぐほどいて聞こえなくなったの
それも片っぽだよ
君がバンドでうたってる曲がテレビで流れたら
まるで電波ジャックでジョーク 笑わせて

予定どおりに起きられない ピアスなくてイライラ君も嫌いだ
×つけた○付きのカレンダー
理不尽にキレたシーン 叱って欲しい分かって欲しい
君は優し過ぎた 弟とよくもここまで似ないものなのね
ブランドはないランド シーも行かない
ただただ君のうたが好き
嬉しかった ついつい抱きしめるくらいに

ダーリン いつもより飛ばして 焦った顔で迎えに来て
計画性のないデートで 吹かされた副流煙でくさいよ
ダーリン いつもより素っ気ない態度をみせて不安にしたい
月光仮面がこないのと 嘘まみれの電波に乗った声は
めまいでぐらんぐらん 不安が君の脳みそを埋めて呼吸も忘れた

398.5×2 の答えをTEL越しで待ってるよ
くよくよくよめんどくさいの
「だって」ばっか言い訳ばっか

偏見の偏見は偏見で偏見さ
君に言えずに自己完結さ
それでも片耳揺らした君のうたを信じる

強く強く抱きしめた後の跡と刺す朝日の青の窓
忘れてる腕時計と残り香

ダーリン 気持ち半分半端で形にするなら置いていって
君の頭にいるノイズを ハテナで作り連れてって欲しいの

ダーリン いつもより優しくしないで もう全部知ってるよ
三つ葉に葉ひとつ足すような 不安定で根拠のない想いは
手前でゆらゆら夏風に乗り気持ちを埋める

まだ脳を彷徨く衝動 寝ても鳴らずギターコード
浮かんだ文字 口ずさむメロディー
掃いては捨ててを繰り返してた
幾度なく産み捨てた言葉と研いだ音符が俺に言う

もう一歩 もう一歩 歌う
届け届け 敏感少女
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