アカトキツユ

離れていく手に
少しの温もりを
寂しくなる心に
蓋を閉じた

ふと気づけば
もう2年も経ってた
あの日の約束を
覚えてませんか

今でも私の心に
呪いをかけたまま
あなたは限りない幸せを歩んでいるのでしょう
隣にいるのがあたしなら
朝を迎えることができたら
なんてこんなこと考えても意味ないのになあ

愛し合うことさえ
許されないなら
きっと想いを残すことさえ
許されないんでしょう
そうだね
夢は覚めてないね
静けさを纏ったまま
まだ眠りついてもいいかな

含んだ毒を
飲み込むように
汚れていくあたしを
綺麗と揶揄するでしょう

忘れ合うことさえ
怯懦と言うのなら
もっとあなたを見えないとこまで
落としてよ
ごめんね
揺れ暮れた体に
夢は終わりを告げるから
もう眠ることもできないなあ

私を忘れることと
あの熱もキスもなかったことにするのは
もうずっと許さないけど
記憶と傷だけは残して
繋ぎ止めはしないから

愛し合うことさえ
許されないなら
きっと想いを残すことさえ
許されないんでしょう
流れる涙声が哀が
もうそんなことすら彼方
差し込む朝の光がこんなに
綺麗だなんて皮肉なもんね
夜も少しは悪くないなんて
あなたに伝えてみるわ
わたしからの最後のプレゼント
ついたはじめての嘘よ

最初で最後の嘘
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