優等生

履き違えた選民意識に寄り掛かって
腕を組み粗を探す暇はない
嫌いな人にわざわざ嫌いと言うほどに
私は優しくはなれません

蘇る数年前の日々
信じて疑いもしなかった
夢は今酒の肴に成り下がる
振り上げた刃の光も鈍く

自分の意思で重ねた訳でもない
年、日々は経験ではないだろう
ただ1曲にすら辿り着けない
肩を組んでぞろぞろ逃げる優等生
煩く鳴くな
今すぐ黙れよ
醜くしがみ付く
過去がほら笑っている

撒き散らした不平不満に蹴躓いて
誰かを憎まずにはいられない
嫌いな自分もありのまま見て欲しいなんて
私は明るくはなれません

時として暴力になる感情を
飼い慣らす事出来ずに歌っていた
傷付ける覚悟も無いくせに
その場しのぎの傷を抉るな

気分次第では死んでしまうかもな
息苦しくて仕方ないんだ
ただ1曲にすら辿り着けない
杯でしか繋がらない優等生
煩く鳴くな
今すぐ帰れよ
使い古した衝動に
突き動かされるわけないだろう

これが、正解か?

無駄遣いの小節
無理矢理な一体感
無神経な言葉ばかり
無益な時間だ
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