セプテンバー・ガール

波の音 白いベランダ
退屈な ミステリー小説
破かれた 手紙が
風に飛ばされた 夏

繋げない 恋のかけら
捜して 歩くわたしは
女優の様な 身振りで
逆光線の中

セプテンバー ガール
夏の恋は 回れ右をする
小麦色の足で
セプテンバー ガール
想い出にリボンもつけず
太陽に 別れた

微笑は返さないもの
それより 砂の上で
乾杯をしたい
バカルディーを 二杯

しあわせは 海の上に
不しあわせは 海の傍
悲しみに そっと
口づけを してみた

セプテンバー ガール
夏の恋は 回れ右をする
小麦色の足で
セプテンバー ガール
想い出にリボンもつけず
太陽に 別れた

手を振る 遠くの赤いクルーザー
もう夏も 終る
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