月とフープ

カーテンのない僕の部屋は
嘘をつく隙間もないさ

朝焼けの残像 飲みかけのコーヒー
鳴り止まぬスピーカー 僕の味方さ

いつもより遅めの朝に
君の声と光のフープだけ

不思議だ この街は何となく
悲しみを溶かすよう
月が登る頃には忘れてしまいたいな

虚ろな気持ち時計を回す
昨日の夜は寝返りをひとつ

不思議だこの街は何となく
悲しみを溶かすよう
月が登る頃には忘れてしまいたい

これからは何となく喜びを見つけては
月が変わる頃には笑って暮らしたいな
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