湯舟

ふざけたこの街の中に辺鄙な風吹く
はみ出した不安を呑み込む

ここらで車でも出して黄昏見に行く
ゆらめきを隠して微笑む

このまま何かを殺して
つとめるような生き物になるのか

底なしの身体を沈め胡座をかきましょう
会いたいと謳い湯舟に浸かれば全て元通り

夜中の傷跡隠して頭をゆらゆら
当てもない時間を呑み込む

これから何かを育む
憧れのような生き物になれるか

手放した言葉を集め狭い部屋の中で
服を脱ぎ固い瞼に苛立ち思う嫌なことも

会いたいと謳い湯舟に浸かれば全て泡の中
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