ひとひらの恋文

あなたが空に 旅立ってから
季節はめぐり 幾たびの春
あれから私 引っ越ししました
誰も知らない この街に

春の気配に 窓を開けたら
ひらり ひとひらのメッセージ

桜 桜 ふわり
きっと あなたの空から
桜 桜 ふわり
言葉 一つもないけど
桜 桜 あなた
もう一度 会いにきて

あなたの歳を 追い越しました
会えなくなって 幾たびの春
きれいなうちに 迎えにおいで
若い写真に つぶやいた

ひとり暮らしの 部屋に届いた
風と 花びらのメッセージ

桜 桜 ひらり
遠い あなたの空から
桜 桜 ひらり
心 涙あふれる
桜 桜 あなた
泣くなと 叱ってよ

桜 桜 ふわり
きっと あなたの空から
桜 桜 ふわり
そっと 私の肩へと
桜 桜 あなた
もう一度 抱きしめて
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