君を夢みて

遥かな波路を
一人漕ぎ出して来たけど
月日は風に舞い
涙はいつか枯れた

ああ眠れぬ夜には
君の面影
そっと胸に抱きよせて
ポロンとギターつまびけば

波間に月は浮び
そよ風は甘く香るよ

切なさに負けたら自分が消えてしまう

ああ窓打つ冷たい雨の夜に
かなしい夢をみた
泣きぬれて 「サヨナラ……」
君がささやいた

恋人よ
待っている月日は肩に重かろう
淋しさに負けないでお前をきっと……
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