リボン

夜空で探していたのは
どこかで失くした何かで
あんまり覚えてないから
もうすぐ見えなくなる

夜明けにしがみついて書いた
つぎはぎだらけの答えを
隣で君が笑うから
何故だか
泣きたくなったんだよ

振り返ることなく季節は流れて
黄昏が胸の隙間に痛みを残して
生きて行く哀しさを時々忘れて
今日も「それじゃあ、またあした」と
君に言えますように

この手に残されたものは
偽物ばかりだって言うけど
それでも信じてたいのさ
この手が探してる未来を

でもどうしようもなく涙が溢れて
木洩れ日が揺れる若葉に生命(いのち)を与えて
ただ大空の青さに心が震えて
愛はすぐそこにあるさと
君に言いたいのに

かすかにわずかに
たしかに
いま飛べそうになる

君と僕との間で
強く強く手を繋いだら
生まれ変わる僕らを
祝う虹が生まれたんだよ

君と空へ舞いたい
プレゼント握りしめたら
来る僕らの新世界
少しだけ怖いけど
向かい風を恐れぬように

遥かに
遥かに

君の最初のかけらと
(君の最初のかけらと)
僕の最後のかけらを
(惹かれ合う命を)
生まれ変わる僕らの
(生まれ変わる僕らの)
生まれ変わる夜空へ

君と僕との間に
いつか希望が芽生えるなら
空へ飛び立つ僕らを
強くする結び目なんだろう

君の両手を離さない
プレゼントの紐解いたら
ここが僕らの新世界
少しだけ怖いけど
すぐに風を掴むよ
明日へと飛び立てるように

遥かに
遥かに
僕らの空へ

遥かに
遥かに
信じた空へ
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