君の隣

飲み差しの缶ジュースの先には
小さな声でテレビが喋っていて
「美味しそう、これ。」って言うと
間抜けな返事で笑っちゃったよ

寝返りをうった君の頂上には
変な色のピアスが光っていて
「どうしたの、これ」って聞くと
何かが破裂しそうだから

背を向けてカーテンの奥の
ブルー・ホワイト・ブルー
そして、太陽を想像して目を瞑る

君の隣は
感じたことない気持ちで忙しくて
吸ったり吐いたり頷くだけで
すごく大変だったの
顔を覗いたその角度で
これ以上近づかないで
心と口裏を合わせた表情で
待ってしまうけど

今日も好きだったよ
の代わりにはならない程の
短いキスをして

寒いね。

短い針が 30°の頃、15℃の部屋で
恋しくなるんだろうなぁ

昼のベッドサイドから感じた
ブルー・ホワイト・ブルー
そして、太陽を想像して目を瞑る

君の明日が
感じたことない幸せでありますように
その中に少しでも私がいたらいいなと
願いを密かに
潜ませる優しい時間が好きなの
いつのまにか眠りに落ちて
朝を迎えにいく

二人の日々を
愛おしくおもう気持ちが止まらない
もどかしい冬の帰り道も、私の隣で

一人の時間が迫ってるのに
「こっちおいで。」とか言わないで
冷えた指と指を合わせて

君の隣は
感じたことない気持ちで忙しくて
白くなっては消える吐息のように
止め処ないわ
君の隣にいたいから
繋いで、このまま離さないで
心と口裏を合わせて
待ってしまう私の事を
心と口裏を合わせた表情で
受け止めてね
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