さくら路

二人の行く手を 遮(さえぎ)るように
桜の花びら 舞い落ちる
いつか噂に なった恋
二度とは戻れぬ ふるさとよ
肩を優しく 抱き寄せる
おまえと おまえと 離れずに

世間の風さえ 冷たく沁みる
悔やんでいないか この恋を
俺と出会って いなければ
普通の暮らしが あったのに
詫びて足りない 今さらに
おまえと おまえと どこまでも

舞い散る花びら 両手で受けて
微笑むおまえの いじらしさ
そっと身を寄せ 二人して
暮らせる幸せ あればいい
明日(あす)はどの町 たどり着く
おまえと おまえと 離れずに
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