彼と私の本棚

目がふたつ 鼻ひとつ 唇ひとつ
一緒だよ 触ってみて 確かめて
言えないから閉ざすの

ある日 君の倉庫にある本棚
まだすっからかんで脳みそを
並べてみたいなぁ 内臓で止まる言葉

閉ざしあいっこしているね
ドアノブ捻って立ち止まる
倉庫の本棚 次は一つだけ
カフカ置いてみたいな
My boss, My hero
My boss, My hero
もどかしくたって
今はきっといつかの思い出に
彼と私の本棚

赤信号 青になる
帰りたいですか? 尋ねる
茶化すでしょ
起き抜けに 練習した台詞なのに

君と歩いた下北の街並み
もう少し寒けりゃ良かったなぁ
“じゃあね”で帰ろう 包まる一人きり

すっかり疲れちゃった君の
アロマオイルでもなれたら
漂う香りが変わるその前に
君のそばに置いてね
My boss, My hero
My boss, My hero
もどかしくたって
今はきっといつかの思い出に
彼と私の本棚

そんなに近づかないで
嫌われちゃうや やだな でもな
離れちゃうのはもっと やだな
“せーの”で帰ろうよ

閉ざしあいっこしているね
ドアノブ捻って立ち止まる
倉庫の本棚 次は一つだけ
カフカ置いてみたいな
My boss, My hero
My boss, My hero
もどかしくたって
今はきっといつかの思い出に
彼と私の本棚
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