Sister Carrie

連なってるテールライトを夕闇に溶かした君の涙が乾ききるまでのあいだ、
じゃれあった日々が胸によみがえるような優しいメロディを探してみたけど、
ないな。

Sister Carrie 葉桜の頃、海岸線を君の歩幅で測ってた。
Sister Carrie 枕とマシュマロ――なにを願ってもずっと前に
答えは出ていたんだろう。

街の灯りが助手席を照らして、遠くで響いたベースボールのナイター。
預けた想いをぬるい風が持ち去った。
なにもない僕はその行き先をじっと、じっと、見つめていた。

Sister Carrie 色あせてゆくのも朽ち果ててゆくのもみんな同じだと
笑ってた。
Sister Carrie 朝の傷跡――なにを嘆いてもきっと愛に焦がれて
生きてたいんだろう。
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