ヘヴンリイ

甘いだけの星が巡って、夜に歌うソングバーズ――
ただ重なりあうために生まれたみたい。
誰もがためらいながらほんとうは知っている、
愛すべき光の網、海に煌めいて。

ジュークボックスに託した熱が醒めないままでいる君を、
静かに濡らす慈愛の雨。
髪先にくすぶる匂い、ビートに揺らいで、
視線を交わす刹那、弾ぜたデイジー・チェイン。

その手に触れるたび、
その目に見つめられるたび、
澄みきる星空もいずれは雨を呼ぶと知る。
その身を寄せるたび、
その匂いに近づくたび、
雨の煙る果てに月は確かにあって、
君はそこから来たと知る。
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