ピーターパン・シンドローム

飽和した倦怠感漂う街で
懐かしい匂いがした気がしたんだ

もう全部嫌になった 大人ぶった君の
冷めた目と態度が気に食わない
君のために切った 髪の一本まで
愛してくれると思ったのに

下らない理想に縋り付く群
その一部に溶け 馴染んだ君と
私の溝は戻れないほど
深く悲しい程にズレていく
遠くなった君を探して

無邪気な君と僕を返してくれないか
最低な日々も今は愛おしく感じる
この世界で君と歩むはずだった
二人の未来これから先は何事もなかったように
終わるだけなのに

色を無くした 真っ白な喧騒
スパンコールで飾ってみせた
背伸びした君 悟ったフリして
目を背けた 弱虫なんだ

感情に蓋をして 僕を置いてかないで
子供のままの 君で向き合って
一方通行の思考は 交わらず消えた
脆くなった楔は すぐ崩れていく
日常が灰になっていく
夢見る僕ら 正直になって手を取り合えたら
想像も出来ない程に疲弊した関係
窓を飛び出して 目指した希望の国
現実感に苛まれてる 誰か僕を救って

降り出した雨に濡れてる
君は僕を笑うかもしれない
傘が無くてもいい事を
僕が証明する

大人になれない 僕を許してはくれないか
本当の未来は自分で見つけたい

無邪気な君と僕を返してくれないか
最低な君はもうここにはいないんだね
目が覚めたらいつかの話をしよう
二人笑いあった 遠い記憶も
何事もなかったように終わるだけなのに
それでもいいと思えたから
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