おろかものがたり

継ぎ接ぎで誤魔化して“遊び”と言い聞かせて
案の定 傷付いて (Tell me the exit, Give me give me bravery)
ついさっき触れていた肌の 余熱も闇に溶けて
誰も居ない世界に 今日も独りぼっち

Let me see,
喰うか喰われるか 伸るか反るかは Don't look back?
惚れた腫れた 結んで開いちゃったら Drawn in the dark
風情に当てられ熱を帯びるあたしを 君は嗤うのでしょう?

悪戯に交わった物語 全てを隠す夜の帳
化けの皮 剥がれたらお仕舞い
本気になった方が負けだって あの言葉は嘘だって
嗚呼 何度も何度も 言い聞かせていたのに

キワどい名前のつかない関係に 憎しみにも似た感情に
すぐ振り回される愚か者
君じゃない誰かと繋いでいたって
満たされない独りきりの 迷子の指先
In deep, in deep in

始まりさえしなければ 終わることなどないと
強がって振り払った手は ほどけて (Fly in the air)
“この恋にも意味があった”と笑って前を向けるのは
生憎こんな調子じゃ まだ先の話

切り裂くような刹那に恋焦がれ 切り裂かれ泣く黄昏
自業自得で犬も食わない
少しは通じ合えた気がするって あの言葉は本当だって
嗚呼 何度も何度も 信じては傷付いて

正論を握り潰す快感も 痛みに似た高揚感も
通り過ぎてしまえば 骨折り損
君以外じゃ もう埋まらないことを
知りながら この長い夜 誰かに託すの
胸のかさぶたを 恋の名残と信じて
刺さったままの君の破片(かけら)に触れたら
駄目ね、広がった傷口から溢れ出す激情に 溺れてゆく

おわりにしたはずだった物語 まだ息づいていた哀歌(エレジー)
それでも好きなんて 愚の骨頂
逃げ出したのはあたしの方なのに ラクになれると思っていたのに
どうして どうして こんなに息が出来ない

ココロ擦り減らすだけの関係で 憎しみより深い愛情で
トドメを刺され 息絶える愚か者
自分を救えるのは自分だけだと気付いても
なお 彷徨うのでしょう 迷子の指先
In deep, in deep in

愚かな指先
In deep, in the end
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