いちばん素敵な港町

遥かな記憶たぐり寄せて
愛のパズルを 貼り合わせたら
いつも港の 夕焼けに居る
夕陽の石段 お供は子猫
笑顔の人の 膝のぬくもり
古い舟唄が 揺れる街角
肩を寄せ合う 男と女
いちばん素敵な港町

窓から見えた大(おお)さん橋に
いつも停まった 外国船は
ある日気がつきゃ 姿も見えぬ
出会いや別れは 決まって涙
わたしはカモメ それを見て来た
嘘も過ちも みんな人生
浮き灯台が 教えてくれた
いちばん素敵な港町

命に限りあるとしてもさ
生きてゆこうね 許し許され
こころを石に変えないで
やさしさにまた逢えるから
みんなはカモメ おんなじカモメ
いちばん素敵な港町
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