むげんの夏

りんごあめをかじった
きみにバレないように
去年の夏よりは
ちょっぴり肌寒いな

サイダーガブ飲みして
きみの三つ編みつかんだ
情けないぼくの想いは
グリグリメガネの中

嘘をつくきみの
正体はカムパネルラ

叱って欲しいよ
揺れそうなの
なんてね なんてね

だから ダーリンダーリン つれさって
朝になるまでキスして
伝えられなかった
言葉なんて ないから
ごめんサンタクロース裏切って
闇を全部閉じ込めて
無限の夏にずっと
迷い込んでる ふたりでいたいよ

打ち上げ花火あがって
ぼくらは色になって
また来年もなんて
ふざけたふりしないで

大人になってく
ひとつずつ決めなくっちゃ

ねえきっとこの先
ぼくのいない
夏がくるんだろう

だから ダーリンダーリン 踊ろうよ
アザになるほどキスして
あやふやだっていいさ
傷になっても いいから
いつか大人になって誰かと
恋に落ちたりするから
夏の終わりを待って
きっと君も……

いつか ガラスのように脆くって
壊れそうな仮面から
こころがこぼれそうだ
きみの夢を 想うよ ほらね
もうすぐ夜が明けるんだ
ずっと歩いていたよね
なんとなくためらって
眠らないまま 海を目指す
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