さくら貝海岸

雪の砂浜 打ち寄せられた
片方だけの さくら貝
あなた亡くした 私と同じ
涙に濡れて 凍えてる
ああ…逢いたい それでも逢いたい
能登は日暮れて 波ばかり

海の向こうに 白山(はくさん)の峰(みね)
ふたりで眺めた 遠い夏
季節(とき)の流れは 哀しみ埋め
恋しさばかり 募らせる
ああ…逢いたい それでも逢いたい
能登は風花 舞い落ちる

ひとりたたずむ あなたの故郷(こきょう)
寄せくる波音 さくら貝
君の幸せ 祈っていると
愛(いと)しい声に 聞こえます
ああ…逢いたい それでも逢いたい
能登は春待つ 日本海
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