沈丁花

幼いあの頃の 散歩道に
そっと 咲いてた 白い沈丁花
何となく大人の 香りがする
あの白い花が とても好きでした

公園には まわる地球
自由に遊んでいた
あの頃よりちょっと 臆病になった
こんな私を 守って下さい

偶然たどり着く 夜の海に
ぼんやり浮かんだ 船をながめてた
ねえ笑わないでね そんなことでも
幸せに思う ちっぽけな私を

あなたが知っていることと
私が知ってること
これからもずっと 分かちあえたならと
思うんだ ねえそれでいい?

いつもは言えなくて その横顔を
見ている一瞬で 思うことがあるの
幼い頃に見た 映画の記憶
何度も読んでた 小さな絵本達

けんかしても 泣かないのに
感動すると すぐ泣く
それが宇宙では わずかな時間でも
私はこうして 生きてきました

あの頃よりちょっと 臆病になった
こんな私を 守って下さい
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