アスヒ

例えば明日のニュースが悲しいことで溢れていても
君が笑顔でいてくれていたらそれで構わない
秋風 頬を掠めてほんの少しだけ冷たいから
いつものこの道寂しくなってしまった

どんなに涙しても収まらない気持ちは
萎んだまま色づいたあの花みたいで

通り過ぎたあの道の途中で
ああ、風に吹かれてどこかへ旅した思いは
空を歩いて西に溶けてしまった
ああ、大事なものは
この空に隠れたまま

触れたら壊れそうな優しい君に触れたくて
何度も伸ばした、この手はいつも彷徨う

どんなにわかってても立ち尽くす日がある
秋の空埋め尽くすあの雲みたいに

歩き疲れたこの道の途中で
ああ、肩を並べて休める人はいるか
雲に隠れて日陰座り込んだ
ああ、大事な人の
この手は掴んだまま

例えば明日世界が終わるようなことになったら
何を思うだろう、大きな雲は街を包んで
暮れてく、日暮れの先でいつものように笑ってる君
優しく馴染んだこの日もいつか

見飽きているこの道の途中で
ああどれだけまだ描ける歌はあるか
空に隠れた青く霞む思いを
ああどれだけ僕は大事にできるのだろう
きっと優しい世界はあるから
もっと日々を彩れるよう 全部全部残せたらな
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