セツナル

奇跡なんてものがあるならば
僕のぶんはもう君にあげる
もう思い出すこともないだろう
君を忘れることがないから

春隣 群れムクドリ 羽を膨らませて
じゃれあう気配を背に今日も一人また雨をねだった
降れと願った

なぜ綺麗な魂に丈夫な体あげないの?
なぜ優しいあの子に満たされた体をあげないの?

奇跡なんてものがあるならば
ねぇもう一回 ねぇもう一回 話をさせて
いるんでしょ? いるんだろう? 聞こえてんだろう?
僕らの声なんてちっぽけかい?

色を増す匂い紫 生家の跡に咲き
余熱を洗うように無邪気な気流が君をさらった

君の名前よ歌に変われ 切なる声 遠く高く
ララ ララ 聴こえますか?
CO2 吐き出し歌うよ

風色を映したその瞳
ほらこうやって なんべんだって思い描ける
平気なフリをした顔だけど
君に見せたいから上向くよ

だから見えないものを見せてくれ
まだそこにいるのなら

雨をねだった 降れと願った

奇跡なんてものがあるならば
ねぇもう一回 ねぇもう一回 話をさせて
いるんでしょ? いるんだろう? 聞こえてんだろう?
僕らの声なんてちっぽけかい?

一粒だけでいい合図をくれ
×