La Seconde Femme~二番目の女~

誰かの1番になりたくて
泣いていた夜もあった
誰かに愛されたくて
さまよった日々もあった

誰かさんの2番でいることは
そのうち1番になれると
そんな浅はかな期待と
秘かに待ち焦がれていた

あれから どれほどの季節が
通り過ぎていった?
私は 吹かれて長き
冬のまま

結局 会う度に
満たされて
さみしさに フタをして生きる
身を引くことを知らないまま
月日だけが刻まれていく

あの人は忙しいからと
思い込むのが上手になる
あの人は優しいから
ウソをつくと言いきかせた

あなたの1番になりたくて
キレイになろうと努力した
良い女になれば そのうち
1番になれると思った

「いつか何とかするから」と呪文のように唱えられて
その言葉にとらわれて
思うつぼ

私は特別だと信じて
季節はまた巡ってゆく
二番は永遠に二番だと
気づかないフリをして生きる
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