銀河通信

真夜中ひとりで 黙っていると
遠く遠くから 電話がかかる
もしもし きみは 元気ですか
淋しくて泣いては いませんか

それはどこか宇宙の果ての
知らない星からの長距離電話
窓をあければ 暗い夜空に
いちめんの星たちが光りさざめく

真夜中ひとりで 黙っていると
遠く遠くから 電話がかかる
もしもし 少しつらい夜です
きみの窓の灯りを 想っています

百億光年はるか彼方の
きみをなぜだか 信じられます
銀河はめぐり 星は消えても
ひとつの想いは 消えず流れる

真夜中わたしも 電話をかける
心の奥の ダイヤルまわす
もしもし 見知らぬわたしの友だち
わたしはちゃんと 歩いています

今は小さな 命の種が
遠いあしたに 花ひらくまで
静かな川が 流れ流れて
大きな海にひろがる日まで
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