風の囁き

あの日父がくれたお小遣い
母にはずっと内緒だった
母と喧嘩したそんな日も
父はいつも味方だった

落ち葉舞い散る夕暮れに
父は一人風となる

振り向けば振り向けば
ただ心砕けてく、、、
人はただ旅に出て
最後まで夢の中、、、

切なさに心つぶれたそんな夜
木枯らしの中父の声が聞こえてきた

あの日君がくれた“愛してる”
ともに暮らせて幸せだった
人に蹴られて泣いた日も
君の笑顔に救われた

桜舞い散る春の夜
君は一人風となる

探しても探しても
帰る場所見つからず、、、
懐かしい微笑みも
今はもう風の中、、、

むなしさに心つぶれた散歩道
散りゆく花に君の姿さがしている

風に舞うホタルのようにいつの日か
愛とぬくもり抱きしめながら風になる
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