RIGHT TIME

勢いで走り出して
気づけばこんなとこに来てしまった
あなたは止めて欲しかったけど
だれも止めることなく来てしまった

夕暮れを知らせるチャイム
子供の落書き
夜は暗いけれど
もう違った世界でした

その手で汚して
その目に写して
自分が何をしているのか
分かるように
正しさや理想を
思い描き生きるのは
わたしにはあなたが
もう見えていないから

ただここにいただけの人
あの子はどんな社会に揉まれたんだろう
孤独が蝕んだ病巣に
東京は無尽蔵に
手をかざした

確かなものだけを
並べ集めたところに
想像しないニュースが
被さってくるんでしょう

あなたの行く方を
あなたが決めるように
結んだ手をほどいて
遠ざかる時
どんな夜を越えて
次の朝が来たら
思い出は横に置いて
今を見てほしい

(「今」に帰ってこい)

どこまでも続く青空の下で
繋いだ手の温もりを忘れないで
あなたの苦しみ
痛みや煩悩も
あなたに備わった今
何を待つの

それを愛と呼ばずに
今、何を待つの
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