惑星

光る、惑星
光りたくはないと
願う、地上に
生まれてみたかった

真夜中ただ眠る瞳が ほしい

友達でも 恋人でも
ない宇宙は ぼくの体
どれもこれも 線路も砂場も
静かに、夜を 耐える

眠るきみの顔、美しいなんて
言わないけど いとしいとは
当たり前に 思う気がする
ぼくが人に生まれたら
生まれたら

生きる険しさ
ぼくらは知らぬ星
生きる眩しさ
あなたは知らぬ人

真昼間ただ溶ける名前を にぎり

友達でも 恋人でも
ない誰かに 誰かがふと
優しくして 恥ずかしくなり
瞼を閉じる夜は
星が増える

だから光る 今も
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