金盞花は遥か遠く

まぶたの裏に広がる 二重の風景
いつかを思い出す 懐かしい匂いがする
この世界で 君に伝えたい事があって
僕は新しい旅に出た

濁った空 夕まぐれ 不満げ憂鬱な表情
写真を眺めるように 鮮明に記憶が蘇る

思えば思う程苦しい 胸が張り裂けそうになる
さり気無い素振りも変わらないもんだなって気づく
クスリ 笑みがこぼれた
まだ君は僕を知らない 最期の声だけを頼りに
時間を遡って 出会えたのか分からないけど
黄昏れ前 君がいるから

深い傷に触れるたび
何かに怯えている
所詮、みんな他人なんだろうか

不器用な台詞吐き捨てる
相変わらずへらず口叩く
言葉は虚しく響いて
通りすぎた背中 追いかける

今僕の瞳に映る 頬伝いの涙に揺られ
目を逸らせなくて 逃げ出したくもなったけれど
ただ唇を噛んだ

今この瞬間を生きている
残された愛を感じて 未来を想うよ
眠ったままの君に告げる
夜風が少し冷たい
今僕の瞳に映る 過去は変えられないだろう
深く沈む声に 思いのかぎり叫び続ける
時を越えて また逢おう
その涙は光より速く海に溶けて
朝日が昇る

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