約束・連絡・記念日

“試すような こ、子どもじゃない”
舌がもつれて もう言葉出ない
潤んだ視線の先 振り払うように
飛び出したら 真夜中

追いかけて来てほしくない
そういう歌が大嫌いだから
星々なんて見えない この街全体
もっと強く光るから

ほんとは
ひとりじゃなきゃ眠れないんだ
そう 鬱陶しかったんだよ
ほんとは
愛されるって慣れてなかったから
先にあなた冷めないか
怖かった

だから
だ…抱きしめないで
だ…抱きしめないで

約束 連絡 ふいうち 記念日
形にしてほしい
じゃなきゃずっと捨てられない

約束 連絡 ふいうち 記念日
どれも あればあるほど
足りなくなる

誰しも運命の片割れが
この世のどこかにいるんだってさ
もしそうなら神様 どうしてわざわざ
面倒なことしたんですか

スローモーション
湿った夜風 髪を撫でて
囁いた “どこ行くの?”
スローモーション
知らなかった いや、目を逸らしてきた
自分という この存在の
脆さ とか

だから
だ…抱きしめないで
だ…抱きしめないで

くちづけ 寝不足 将来 孤独感
これ以上私の
弱味にならないでよ

くちづけ 寝不足 将来 孤独感
心 次から次へ
渇いてゆく

だから
だ…抱きしめないで
だ…抱きしめないで

約束 連絡 ふいうち 記念日
形にしてほしい
じゃなきゃずっと捨てられない

約束 連絡 ふいうち 記念日
どれも あればあるほど
足りなくなる
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