ここにいるよ

誰かが名前を呼んだ
誰のことかも分からず ああ
きっとそれは僕だった
ハロー、ハロー、ハロー、ハロー
目をつむったまま

届かないと知っていた
でもどこかで信じてた まだ
諦めたくない

生きることさえどこか他人事でだけど本当は言いたかった
僕はここにいると
傷ついてないと平気なふりしてだけど本当は泣きたかった
少しだけ 手を伸ばしていいですか

一人ぼっちだって
生きていけると 思っていた でも違った
誰かの声がする また
ハロー、ハロー、ハロー、ハロー
呼びかけている

うっすらと目を開いた
泣いている君が見えた まだ
諦めたくない

慣れてしまった暗闇の中でそれでも光を探していた
僕を照らしてくれよ
ガラス越しのような世界じゃなくて全て懸けて生きてみたかった
少しだけ 求めてもいいですか

どこにも行かなくたって
どこにも行けなくたって
ここにいるだけでいいと言ってくれた

涙が零れて気付く
本当はきっと待ってた
その言葉をずっと待ってた

何が出来ても出来なくても何を手にしても手にしなくても
ここにいていいんだよ
僕が僕だから君が君だからそれだけがここにいる理由
そう言って 君は微笑んだ

君が何度も呼んでくれたから僕は僕を取り戻せたんだ
だからここにいるよ
届かないはずの声が届くなら僕のこの声も届くかな
信じたい 君に伝えたい
くれた言葉 二度と無くさないから
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