雨 ~十二月の雨~

雨 十二月の雨の様に静かな毎日の中
そして窓の外の絵空事が二人を遠ざけて行く
確かめるたび寂しかった
さよならの始まりがいつもそこにあったから

何もかもが言い訳にしかならないよ
やだな そんな顔しないで
それでも黙り込むだけなのに

形のない愛は両手をすり抜けていく
どんな言葉が傷つけたの
変わらないものなんてあるわけがないよ

雨 十二月の雨の様にかすかな夢の中では
街をかけぬける愛や恋の言葉が哀しませる
やりなおすたび寂しかった
さよならが早いのか遅いのかそれだけだもの

雨 十二月の雨の様に静かな毎日の中
何も聞こえない 全て通り過ぎて 忘れてしまう
雨 十二月の雨が雪に姿をかえる頃には
一人 窓硝子に書いた君の想い出を見つめている

時計の針は止まらなかった
さよならの始まりがいつもそこにあったから

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