再見

騒がしい朝もありきたりな夜も贅沢
終わりが来るのを怖がっていた

一人でも平気だと隠したって尖って痛い
ああ だめなやつだな もう

いつか涙や笑顔を忘れたら
思い出が助けてくれるかな
君は選び 僕も選ぶ
景色はきっと違うけど

記憶は早送り
二人の日々は溶けてしまうよ
何度も観た映画のように
変わらない明日に会いに行く

手を離してしまって空に遠く見えた風船
あの子供のように立ち竦んでいた

これまでの色んなこと
忘れてしまわないように
大事にしまっておいたけど
想いだけはちょっとしまいすぎたかな

さよならなんて簡単な言葉を
意気地のない僕は呑み込むばかり

これでお別れの挨拶をするよ
今まで何度も繰り返して
君は選び 僕も選ぶ
呪いはもう解けている

いつまでも手を振る
小さな肩には花が降る
幸せにと祈りながら
僕は歩いて行く
君の居ない街を

もう陽が落ちてゆく
帰り道は歌ってたっけな
君と居たかった明日に会いに行く
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