群青

薄明かりに差す影を
崩さないように囲った
何度も揺れて
脆く消え去ってしまいそうだ

頬に吹く風も 空の黒も
何処かでいつも苦しく感じていた
日々は長いようで一瞬だと
この身に沈む記憶を重ねていく

誰かを約束で縛ろうなんて
思えるほど 強く望めない
臆病過ぎるせいだ
優しさ振り払っては
不幸に浸っている

いつも通りがこんなにも難しい
冷えた手をそっと隠した

誰かを約束で縛ろうなんて
思えるほど 強く望めない
臆病過ぎるせいだ
優しさ振り払っては願いを

何処へ行こうとも何をしようとも

捕まえて繋ぎ止めることなんて出来ない

ただ祈るように ただ待つように
忘れ去られたまま立ち尽くしている
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